
男の逸品図鑑では、主に私が購入したモノの中から、これは一生モノたり得ると感じた逸品をご紹介してゆきます。
本日ご紹介するのは、アメリカントラッドの代名詞であるBrooks Brothers (ブルックスブラザーズ)
が誇る名作、ポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)の徹底比較レビューです。
1896年の誕生以来、ブランドの代名詞として世界中で愛され続けているこのポロカラーシャツは、創業者の孫であるジョン・E・ブルックスによって発案されました。
当時、ポロ競技の選手たちが着用していたユニフォームの襟先が風でめくれないようボタンで留められていることにヒントを得て開発されたという、歴史ある背景を持っています。
比較対象
本日は、テイストや仕様の異なる次の2つのポロカラーシャツを取り上げ、それぞれの特徴を比較してみたいと思います。
1.スーピマコットン オックスフォード ポロボタンダウン ドレスシャツ(以下、ドレスシャツ)

2. ノンアイロン ブルックスクール GF スポーツシャツ」(以下、スポーツシャツ)

サイズ
ドレスシャツとスポーツシャツでは、同じ「Milano Fit」や「Regent Fit」といった表記であっても実際のサイズ感が微妙に異なるため、オンライン等で購入する際には注意が必要です。
私の場合、ドレスシャツであれば「Milano Fit 15-33」、スポーツシャツであれば「Regent Fit Small」が一番ちょうど良いサイズ感となっています。
以下は、2019年3月現在のそれぞれのサイズです。
- ドレスシャツ(Milano Fit 15-33) : 首回り39.7cm、胸囲105.4cm、ウエスト99.1cm、ゆき丈85.1cm、着丈79.7cm。
- スポーツシャツ(Regent Fit Small) : 首回り38.7cm、胸囲108.0cm、ウエスト96.5cm、ゆき丈84.5cm、着丈79.4cm。
生地
どちらのシャツも高級綿として知られる上質なスーピマコットン100%のオックスフォード生地を採用していますが、その質感や色味には明確な違いがあります。
ドレスシャツの生地には40番手と10番手の単糸が用いられており、伝統的なオックスフォード生地らしいしっかりとした厚みと力強い風合いがあります。
対してスポーツシャツは、春夏シーズンにも心地よいライトウェイトな清涼感のある生地に仕上がっています。
また、着用・洗濯後の風合いにも違いがあり、ドレスシャツにはコットン100%ならではの豊かなシワがしっかりと入るのに対し、スポーツシャツは「ノンアイロン」と銘打たれている通り、アイロンをあてていない状態でもシワが目立ちにくくイージーケア性に優れています。
(※今回掲載している全ての写真は、購入後初めての洗濯を行い自然乾燥させた状態のものであり、比較のためにあえてアイロン掛けはしていません)
さらに色味の面でも、ドレスシャツがわずかに黄色みを帯びた温かみのある「生なり」の生地であるのに対し、スポーツシャツはすっきりとした「真っ白」な生地となっています。
仕立て

前立てのボタンの写真で、左側がドレスシャツ、右側がスポーツシャツです。
前立てのボタンに目を向けると、左側のドレスシャツには光の角度によって様々な色合いに美しく輝く少し小ぶりな貝ボタン(シェルボタン)があしらわれています。
一方のスポーツシャツはプラスチック製のようですが、大振りなボタンの表面に「BROOKS BROTHERS」のブランド名が刻印されているのが特徴です。

続いて、スポーツシャツの上にドレスシャツを重ねて比較してみると、ドレスシャツの裾サイドには型崩れを防ぐ補強用のガゼットがしっかりと縫い付けられており、サイドの縫製仕様にも違いが見て取れます。

上側がドレスシャツ、下側がスポーツシャツです。
さらに、カフス周りにも違いがあり、ドレスシャツの袖口ボタンが1つであるのに対し、スポーツシャツには2つのボタンが取り付けられており、さらに剣ボロ部分にはガントレットボタンも備わっています。

上側がドレスシャツ、下側がスポーツシャツです。
袖のプリーツの形や取り付け位置なども異なっており、それぞれの着用目的に合わせた丁寧な作り込みが感じられます。
生産国

上側がドレスシャツ、下側がスポーツシャツです。
ディテールをさらに見ていくと、ドレスシャツは伝統を感じさせる「米国製」、スポーツシャツは「マレーシア製」となっています。
今回は、同じブルックスブラザーズのポロカラーシャツを実際に比較してみました。
同じブランドの定番服であっても、生地の質感、仕立てのディテール、そして生産国にいたるまで多くの違いに気付くことができ、大変興味深い体験となりました。
皆さんもぜひ、お気に入りの服やこだわりを持つモノ同士をじっくり比較してみてはいかがでしょうか。
細かな違いや新たな発見を通じて、手元のアイテムに対する愛着がますます深まっていくことと思います。
