男の逸品図鑑では、主に私が購入したモノの中から、これは一生モノたり得ると感じた逸品をご紹介しています。
本日ご紹介するのは、安土草多氏の丸い吹きガラスのコップです。
安土氏は、岐阜県高山で製作をされているガラス作家です。
吹きガラスは、吹き竿と呼ばれる大きなストローのような竿の先で、溶けたガラスを風船のように膨らませることによって、製作します。
この吹きガラスには、大きく2種類の製法があります。
一つは、型吹きガラスといい、溶けたガラスの付いた吹き竿の先端を、型に入れた後に膨らませることで、形の整ったガラス製品を作ることができます。
そして、もう一つが今回のコップの製法である宙吹きガラスです。
宙吹きガラスは、その名の通り、空中で空気を吹き込み、吹き竿を回しながら整形してゆきます。
決められた型がないため不揃いではありますが、柔らかで温もりのあるフォルムのガラス製品を産み出すことができます。
今回ご紹介するコップは、コップの下側がぷっくりと膨らんだ、とても愛らしい形をしています。
また、目を凝らすと、所々に気泡が入り、大量生産された画一的な品にはない、個性とあたたかみがあります。
あたたかみのあるコップが食卓にあると、心もほっこりとしてきます。
皆さんも是非、あたたかみのあるコップを食卓に並べてみてはいかがでしょうか。