
男の逸品図鑑では、主に私が購入したモノの中から、これは一生モノたり得ると感じた逸品をご紹介してゆきます。
一生モノの逸品は、日々の使用と定期的なメンテナンスによって、更にその輝きを増してゆきます。
本日は、突然の雨や雪に降られたことで表面に点々と白い水染みができてしまったコードバン革靴を対象に、応急処置として「ブラッシングのみ」を行った場合と、「フルメンテナンス」を行った場合の仕上がりや状態を比較してみたいと思います。
繊維が非常に繊細で水分を嫌うコードバン素材は、雨粒などにあたると表面の繊維が逆立ってしまい、特有の白っぽい水染みや凹凸が残りやすいという特徴があります。そんなトラブルに直面した際、どのような手入れがベストなのか検証してみました。
ブラッシングだけの場合

まずは、馬毛などの柔らかい埃払い用ブラシを使って、表面に付着した細かな埃や雨と一緒に跳ね返った泥汚れなどを綺麗に払い落とします。

次に、磨き用ブラシを用いて、水濡れによって少し乱れてしまったコードバンの繊維を優しく押し整えるようなイメージで、丁寧にブラッシングを重ねていきます。
ここまでの作業にかかる所要時間は、片足あたり約1分ほどです。

掲載している写真の左側(右足)がブラッシング前、右側(左足)がブラッシング後となります。
雨に打たれたことで革内部の油分が流れ出てしまっているせいか、コードバン特融の深い鏡面のような艶までは完全に戻りませんが、外出先からの帰宅後における簡単な応急処置としては、これだけでも十分に見栄えを綺麗に整えられると感じました。
フルメンテナンス

こちらの記事(革靴のメンテナンス コードバン 雨や雪による水染み)に記載した方法でメンテナンスします。
リムーバーやクリームを用いたこちらのフルメンテナンスの所要時間は、片足あたり約8分ほどです。

写真の左側(右足)がメンテナンス前、右側(左足)がフルメンテナンス施工後です。
保革クリームをしっかりと入れて栄養と油分を補給したことで、雨染みですっかり損なわれていたコードバンならではのしっとりとした深い艶が鮮やかに甦ってきました。
比較結果

左:メンテナンス前、中:ブラッシングのみ、右:フルメンテナンス後
時間のない平日の夜などであれば、応急処置としてブラッシングだけでも十分に汚れをリセットすることができます。
しかし、雨や雪によって曇ってしまったコードバンの美しい艶や質感をしっかりと元通りに戻すには、やはりクリームを用いたフルメンテナンスが必要不可欠であるという結果になりました。
みなさんもぜひ、大切なコードバンの革靴が突然の雨に打たれてしまった際の参考にしてみてください。
