
男の逸品図鑑では、主に私が購入したモノの中から、これは一生モノたり得ると感じた逸品をご紹介しています。
本日ご紹介するのは、ニューバランスのフラッグシップモデルである「1300」の誕生35周年記念として世界限定で発売された、ニューバランス M1300JPVです。名作「1300」といえば、かつてデザイナーのラルフ・ローレン氏が「雲の上を歩いているようだ」と絶賛したことや、「スニーカー界のロールスロイス」という異名を持つことで非常に有名です。

通常の1300はUS製として知られていますが、このM1300JPVは、日本が誇るシューズ工房「M.Lab(ミムラボ)」にて手掛けられています。
さらに、アッパー全体に日本の名タンナーによる栃木レザーのベジタブルタンニングレザー(ヌメ革)が贅沢に使用されており、純国産スニーカーとしての圧倒的な存在感を際立たせています。

雑誌の特集などによると、革の繊細な厚み調整や、作業中の経年変化(日焼けなど)を防ぐために手袋を着用しての縫製が必須となるなど、その製作工程は想像を絶する困難を極めたそうです。

そのため、熟練の職人であっても1日にわずか5足ほどしか作り上げることができないという背景があります。

全体で300足という限られた限定数ゆえに、単純計算でも製作だけで60日以上もの歳月を要することになります。

職人たちが膨大な手間と情熱を注いで仕上げただけあり、色ムラのない均一で美しいベージュ色をまとったヌメ革は、いつまでも眺めていられるほどの気品を放っています。

これほどまでに美しいと、初めて足を通して履き下ろすのが少しだけ惜しい気もしてしまいますが、これから時間をかけて自分だけの素晴らしい経年変化を育てながら、大切に履いていきたいと思います。


